コミュ障の男性歯科医の歪んだ日常と、狂気の恋情を描いた驚異の恋愛小説
【内容紹介】
歯科クリニックに勤める雇われ歯科医のススメは、小さい頃から人とのコミュニケーションがうまくとれない。クリニックにいる卒のない他の先生たちにあこがれる一方、歯科衛生士たちからの反応を過剰に気にしている。日々、前向きに生きようと日記をつけているが、いつしかその日記にクリニックの毒を吐いている……。特に歯科助手の川西は生意気で、何かとススメに突っかかってくる。ススメは川西に思い切って自分が嫌いなことを打ち明けようとするが……。
平凡であるように見えて不可解な日常、歪んでいく人間関係、その生きていく意慾を、一人の中年の視点で描ききった著者初の小説、ここに完成。
【伊藤ちひろ/いとう・ちひろ】
1982年生まれ。行定勲監督作品に脚本家として多く参加。主な映画に「世界の中心で、愛をさけぶ」「春の雪」「今度は愛妻家」「つやのよる」など。その他にも押井守監督のアニメ作品「スカイ・クロラ」、宮本亜門演出の舞台「金閣寺」の脚本も手がけ、その実力は吉田修一、井上荒野、森博嗣といった作家陣からも熱い支持を得ている。本作は10年の歳月をかけた初の小説作品である。
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